1m角の大型モデルが安定して造形できるわけ
大型造形のための機能を数多く搭載
CreatBotシリーズの中で最大の造形ボリュームを誇る大型3Dプリンタ『CreatBot D1000』。
最大 X:1000mm Y:1000mm Z:1000mmの大型モデルを一括で造形することができます。
ただ本体サイズが大きいだけではなく、安定して大型モデルを作成するための優れた温度管理機能やオートレベリング機能などを多数搭載し、小型機と変わらない操作で1m角の大型造形を始めていただける一台です。
手頃な価格で唯一無二の存在へ
大型3Dプリンタは小型の3Dプリンタに比べまだまだ種類も少なく、市販されるモデルはハイエンド機種も多いため、気軽に導入することが難しいものでした。
「CreatBot D1000」は、充実した温度管理機能や材料切れ感知・再開機能など、大型造形を考慮した機能・装備を数多く搭載しながらも、これまでにない導入しやすい価格で大型モデルの造形を開始していただける一台です。
大型だからこそ温度管理
大型造形では数日かかる造形ジョブはめずらしいことではありません。日中夜の温度差や空調の有無など、外気環境の変化は造形物の品質に大きく影響します。
CreatBot D1000 の造形チャンバ内は一体フレームによって密閉されているので、空調など外気の影響を受けにくく、熱せられた庫内の温度も逃がしにくい構造のため、指定された理想の温度環境を長時間にわたり維持し、安定した造形品質を実現します。
造形を安定させるオートレベリング
テーブル上の25ヶ所の地点の高さを取得し補正するオートレベリング機能を搭載。計測した値からテーブルとノズルの距離を常に一定に保つようにZ高さが制御されます。これにより、造形を行う上で最も重要な第一層目のテーブルへの定着性が向上し、造形途中でのモデルの剥離などを抑制することができます。
また、オートレベリングはボタン1つで自動的に実行できるため、作業者によるばらつきや調整にかかる手間を省きながら造形前の準備を行うことができます。
筐体を大きくするだけでは安定した大型造形は望めません
筐体やテーブルを大きくするだけでは、造形物に反りが発生したり積層にズレが生じたりと、安定した造形品質は望めません。
庫内やテーブルの温度管理もちろん、確実なXY軸の駆動とテーブルとの距離を一定に保つZ方向の制御に加え、長時間にわたって安定した動作を継続できる性能など、様々な障壁をクリアしなければならないのです。
大型モデル造形になくてはならない充実装備
最大100℃の高温ビルドテーブル
D1000の造形テーブルは最大100℃まで昇温することができるため、大型になるほど影響を受けやすい熱収縮によるモデルの反りを抑制し、しっかりとテーブルに定着させることができます。
また、テーブルの材質・構造にもこだわり、アルミ製のマグネットテーブル+スチール製ビルドプレートを採用しています。そのため短時間で目的の温度まで昇温できる熱伝導性と優れた平坦性を実現しています。
モデルとの密着性をさらに高めるビルドプレート
スチール製のビルドプレート表面には細かな凹凸がつけられており、さらにPEIパウダによるコーティングが施されています。これによりモデルとの密着性がさらに高まり、造形時に最も重要な第一層目の定着性が向上します。
長時間の造形でも安心、徹底した庫内温度管理
「D1000」は造形エリア内に庫内温度を制御するためのチャンバヒータを2基標準で搭載し、広い造形エリア内を最大60℃で昇温することができます。
これにより、造形エリア内の温度を一定に保つことができ、大型になるほど影響を受けやすい熱収縮によるモデルの変形を抑制します。
大型庫内を短時間で昇温可能な高出力ヒータ
1㎥を超える大型のチャンバエリアを目的の温度まで昇温するには時間を必要としていました。
モデルチェンジが施された「D1000」では、新たに3000Wの高出力ヒータを採用しました。
そのため、短時間で庫内を目的の温度まで昇温でき、待ち時間を減らして効率よく運用していただけます。
造形中のフィラメントの劣化を防止
フィラメントには吸湿性が高いものもあり、中には開封後数日で劣化してしまう材料もあります。
長時間造形が当たり前の大型3Dプリンタの場合、1つのモデルの造形中に劣化が進んでしまい失敗の原因となってしまうこともあります。
D1000ではそんな吸湿への対策として材料庫内を最大70℃まで昇温できるヒータを搭載。造形中、常に庫内を乾燥させながら造形することで、フィラメントの劣化を起こすことなく一定の品質を維持できます。
安定した造形を実現する優れた駆動機構
CreatBot D1000は、プリントヘッドの案内にリニアガイドレールを搭載し、さらに駆動軸のすべてにエンコーダ付きのステッピングモータを採用しています。これらの優れた駆動部品の組み合わせによって、滑らかな動きを実現しガタつくことなく造形でき、高い位置決め精度を実現します。
大型造形を可能する駆動軸
大型モデル造形時、完成したモデルは数kgにもおよび、また大型テーブルも重量があるためテーブルを支えるZ軸には大きな負荷がかかります。
D1000ではφ25mm大径ガイドシャフト2本とφ25mmのボールねじ4本によってテーブルを支えています。またモータにはエンコーダ付きのステッピングモータを採用。
これらの優れた駆動パーツによって長時間の造形でも安定して行うことができます。
3つの装備で長時間造形も安心
01材料切れでも安心のフィラメント検知機能
01
材料庫内にフィラメントの有無を検出する材料センサを搭載。材料がなくなると自動で造形を一時停止します。
材料交換後は再び同じ位置から再開できるため、作業者のいない夜間や休日などに材料がなくなってしまっても安心です。
02予期せぬ停電でも安心の復旧機能
02
悪天候や災害などによって予期せぬ停電が発生すると造形は停止してしまいます。そうなると材料はもちろん、それまでにかかった時間も水の泡になってしまいます。
しかし、「D1000」はそんな事態が発生しても最終造形位置を自動で記録するため、普及後に再び同じ位置から再開することができます。
03庫内に搭載されたカメラで離れた場所でも安心
03
D1000には、PCを使用することで離れた場所からでも造形を監視することができるカメラが標準で搭載されています。夜間や休日、別の建屋など本体から離れた場所にいても常にカメラで造形の様子を確認することができるため、わざわざ確認のために足を運ぶ必要はありません。
CreatBot D1000スペック表
機械仕様 | D1000 | |
---|---|---|
造形方式 | FDM方式(熱融解積層方式) | |
最大プリントサイズ (XYZ) |
1000×1000×1000mm | |
ノズル数 | 2 | |
ノズル最高温度 | 420℃ | |
ノズル径※ | 0.3/0.4/0.6/0.8/1.0mm | |
XY位置決め精度 | 0.011mm | |
Z位置決め精度 | 0.0025mm | |
最小積層ピッチ | 0.05mm | |
テーブル最高温度 | 100℃ | |
チャンバヒータ最高温度 | 60℃ | |
フィラメント乾燥温度 | 0~70℃ | |
推奨プリントスピード | 60mm/s | |
最高プリントスピード | 120mm/s | |
エンコーダ付き ステッピングモータ |
X/Y/Z | |
オートレベリング | 25点 | |
エアフィルター | ○ | |
非常停止機能 | ○ | |
フィラメント径 | 1.75mm | |
データ転送 | USB | |
データ入力形式 | STL, OBJ, AMF, Gcode | |
タッチスクリーン | 9.7インチ | |
本体サイズ | 1830×1470×1960 mm | |
本体重量 | 650kg | |
使用電源 | 220-240V | |
最大消費電力 | プリント:4000W チャンバ:6000W |
|
※D1000の初期付属品にはφ0.6mm標準ノズルが7つとφ0.8/1.0mm標準ノズルが4つずつ、高温対応の耐摩耗ノズルφ0.6mmが1つ付属します。 |
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